コンサル出身者の転職事情

コンサルティングファームから転職を考えている人の中には、

 

「転職先にどのような企業を選べばよいのかわからない…」

「スキルとキャリアを活かすにはどのような転職活動を行えばいいんだろう？」

「コンサル出身者の転職先について詳しく知りたい！」

 

など、転職先について悩む方が多いようです。

実際、コンサルティングファームから転職を成功させた方は、どのような転職先を選んだのでしょうか。

 

こちらの記事では、コンサルティングファーム出身者の転職先について解説していきます。

 

ポストコンサルとは？

「ポストコンサル」とは、コンサルティングファームでの勤務経験がある方を指す言葉です。

「ポストコンサル」と言っても、在籍していたコンサルティングファームがどのような領域であったかによっても専門性が異なるため、その人自身のスキルやキャリアも異なったものとなります。

しかし、ポストコンサルは転職市場での価値が非常に高く、業界を問わずに企業からの需要も多いため、スキルやキャリアに違いがあっても、総じて転職先を優位な位置から選ぶことができる立場であるといえるでしょう。

 

ポストコンサルが求められる理由

ポストコンサルはそもそもの能力が高く、知識やスキル、技術を持ち合わせています。

さまざまな業界の経営課題、事業課題などを解決してきた経験はもちろんのこと、その問題解決能力やリーダーシップがあることは、業界はもちろんのこと企業も問わないため、異業界異業種からも重宝され、転職市場において高い評価を受けているのです。

 

ポストコンサルの主な転職先

ポストコンサルは転職先によって担当業務が変わってきますので、主な転職先の例とともにご紹介していきましょう。

 

事業会社

事業会社は、いわゆる一般の民間企業と考えて良いでしょう。

業種を挙げれば、自動車、メーカー、商社など、多業種が挙がりますが、転職活動においてはコンサル時代に付き合いがあったクライアントに声をかけられるケースなどが多いようです。

 

事業会社では、主に投資先企業の企業戦略や海外進出を見込んだ戦略などの推進が求められます。

コンサルとして大手企業の意思決定に携われる点などは、転職者の大きな理由の一つですが、事業会社への転職は社風や職場環境のギャップに悩む方も少なからずいらっしゃるため、業務内容だけでなく、社風や待遇、環境などを確認する必要があるでしょう。

 

外資系企業

外資系企業は外資系コンサルティングファーム出身者の転職先として最も人気です。

外資系企業の中にはグローバルな事業展開をしている企業も多く、知名度の高い有名企業の経営に参画できるのも魅力です。

外資系企業はマーケティングや経営のポジションでの募集が多く見受けられるため、経営企画やマーケティングなどのスキルを持つ方にお勧めの転職先でしょう。

また、日系企業と比較しても中途採用の基盤が整えられるため、実績次第で得られる高い給与や転職後のポストなども魅力のようです。

 

ベンチャー企業

ベンチャー企業の経営者は若いため、ポストコンサルの幅広い業務経験や問題解決力を求めています。

ポストコンサルの中にはコンサル業務を経験し、ベンチャー企業の経営者とともに「一緒にビジネスを行いたい」と思うようになる方も少なくありません。

そのため、企業規模の大きい企業に入るよりも会社が若いうちから会社の経営、新しいサービスやビジネスを提供し、会社とともに成長していく過程にやりがいを感じたい方におすすめでしょう。

 

投資銀行

投資銀行では、財務系コンサルティングファーム出身者の転職事例が多くあります。

財務系のスキルに加えて、海外とやり取りできる高度な語学力を持った人材を求めるケースが多いため、英語力があると評価が高いです。

財務系スキルを培ったポストコンサルにとって、投資銀行への転職はコンサル業界内では比較的なじみのあるキャリアパスだといってもよいでしょう。

投資銀行ではプロジェクト期間中だけ関わるコンサルティングファームよりも、担当者として長期に渡ってクライアント先へ入り込むことができるため、長期的な仕事をしたい方におすすめです。

また、投資銀行は給与水準が高めである点も転職先に選ばれる理由の一つです。

 

ポストコンサルが転職活動を成功させるために

「ポストコンサル」の主な転職先には、上記に挙げた事業会社、外資系企業、ベンチャー企業、投資銀行のほか、PEファンドやIT系企業、他のコンサルティングファームなども挙げられます。

さまざまな業界での需要が高いため転職市場での価値は高く、転職先自体がないということは「まずない」でしょう。

ポストコンサル自身の専門性やスキル、キャリアによって左右される部分はあるにせよ、希望する企業への転職は高い確率で叶うといえます。

 

しかし、ほぼ「転職できる」といっても、コンサルタントとして培った高度な知識やスキル、技術を活かすべく、転職の際にはご自身のキャリアを中長期で見据えて転職先を選ぶことが、転職成功の秘訣になります。

転職先の業界や転職先企業の事業内容も必ず確認し、コンサルとして活躍するうえで何を優先したいのか、という優先順位を明確にして、転職活動に臨みましょう。