転職したばかりの退職はあり？

せっかく転職をしても

「転職したばかりだけど、思っていたのと違うから転職したくなった…」
「すぐに仕事を辞めても、次の転職先がすぐに見つからないだろうし…」

などと悩んでいる方も多いのではないでしょうか？

転職したばかりでもすぐに退職してしまう方は一定数います。
その理由はさまざまですが、すぐに退職してしまうことにはデメリットも。
そもそも転職したばかりの会社を退職してしまうのは社会人として「あり？」なのでしょうか。

こちらのページでは、転職したばかりの会社を退職すべきかどうかの判断材料、すぐに退職することでのデメリットなどについて解説していきます。

退職しても後悔しない？退職の判断材料は？

まず、本当に退職してよいのかどうか、退職を決める前に考えて欲しい判断材料をご紹介します。
転職後すぐの退職に迷われている方、退職を決めた方も次の判断材料とご自身の退職したい理由に照らし合わせて考え直してみませんか？
安易な退職は後悔の元。
ご自身の今後を左右するものなので、慎重に判断しましょう。

転職することで悩みや不満が解決できますか？

退職を考えた理由は、現状への何らかの悩みや不満が原因でしょうか。
もしそうであれば、今あなたが抱いている悩みや不満は、新しい転職先に移ることで解決できるものなのでしょうか。

悩みや不満の原因が転職することで叶うのであれば、それは退職して現状を変えるに越したことはありません。
しかし、人間関係や職場のありがちな問題であった場合、新しい職場でも同じ目に遭うことや同じ不満を持つことも考えられます。
そのたびに退職、転職を繰り返してはあなた自身のためにはなりません。

現在の職場で解決できる余地があるならば、退職は一旦踏みとどまり、現職で変える努力をしてみる時間を設けてはいかがでしょうか。
人間関係の問題であれば、異動や配置換えによって人間関係が変わる可能性もあります。
業務内容の問題であれば、上司に相談してみたり、異動を希望したりするチャンスがあるかもしれません。
解決できる可能性があるのであれば、早々に退職するよりも、今できることをやってみてからでも遅くないはずです。

体調面に支障がでていないでしょうか？

退職を後押しする原因が体や心の健康に影響を及ぼしている場合は、すぐの退職、転職もやむを得ないでしょう。
無理がたたって健康に害が出ては元も子もありません。
心身への負担が大きくならないうちに、退職を検討しましょう。

すぐに退職することのデメリットは理解できていますか？

退職せざるを得ない理由がある方もいらっしゃるでしょうが、基本的に転職後にすぐ退職してしまうケースでは、

「気に入らないことがあると我慢できないタイプなのか？」
「入社してもまた辞めてしまうのでは？」

など、マイナスイメージを持たれる可能性が高いです。
職歴も増えてしまうため、転職活動もスムーズにいくとは限りません。
退職をするならば、デメリットを理解したうえで後悔のない退職をしましょう。

転職後すぐにやめるデメリットは？

具体的にすぐに退職をすることで、どのようなデメリットがあるのかを確認しておきましょう。

転職先が見つからない

転職回数は何回目になるでしょうか？
転職を繰り返すことは職歴を増やすことでもあります。
1回目、2回目の転職がスムーズにいったとしても、数が重ねられるにつれ、転職が上手くいかなくなる可能性もあります。

転職回数は何回までなら大丈夫という明確な数はありませんし、企業によっても転職回数を気にする企業もあればまったく気にしない企業もあります。
しかし、一般的には転職回数に見合うだけのキャリアやスキルがなくては回数を重ねるデメリットは大きくなっていくので注意しましょう。

転職活動のやり直し

転職活動をやり直すには気力も労力も必要です。
しかも、先に挙げたように転職先がすぐに見つからない可能性も高く、転職活動が想像以上に難航する可能性があります。

また、職歴の多さや短期間での退職を懸念され、書類選考で落とされる可能性もあれば、面接までいっても、短期間で退職した理由を面接官が納得できるように説明できなければ落とされてしまうでしょう。

なかなか次の転職先が決まらなければ、無職・無収入期間が長くなり、精神的なストレスやプレッシャーにつながることもあります。
最悪の場合、失業したままの状態や、正規雇用が難しい状態になってしまうので、強い意志を持って転職活動に臨む必要があります。

辞め癖がつく可能性

転職を繰り返してしまう方の中には、「辞め癖」がついてしまう方もいらっしゃいます。
辞めることに慣れてしまったがために、職場で気が向かないことが起きると、「辞めればいい」と思ってしまうのです。
「辞める」ことへのハードルが低くなり、問題を解決しようとする努力も失われれば、仕事への意欲も低くなっていきます。
このようになると、転職活動のハードルが高くなり、ますます転職が不利になってしまいます。
「辞める癖」をつけてしまわないように、自身を抑制しなくてはならないでしょう。

退職は最終手段

入社したばかりの会社でも、辞めたいと考えるほどの悩みや問題を抱えた際には、一旦踏みとどまって本当に退職するべきかどうかを考えてみてください。
一時的につらい時期があっても現職に留まり、ご自身の行動次第で問題や悩みが解決するケースも多くあります。
すぐに退職をするにはデメリットも多く、安易な選択は今後の生活にも影響を及ぼします。
「退職は最終手段」と考え、まずは問題や悩みの解決に向けて動いてみましょう。