管理職の転職は厳しいのか？
一般職の転職に比べると「管理職の転職は難易度が高くなる」というイメージが持たれているようです。
そこでこちらでは、
・管理職の転職が難しいといわれる理由
・管理職の転職のメリットとデメリット
・管理職が転職を成功させるポイント
などについてご紹介していきます。
管理職とは
「管理職」は、一般的に一般社員よりも上の立場で、下の管理や教育、組織の運営、プロジェクトの管理などの業務を担う立場にある人のことです。
役職名は企業によって変わりますが、一般的には「部長」、「課長」と呼ばれるポストに就いています。
管理職の転職が難しいといわれる理由
管理職は転職が難しいと言われています。
ここでは、なぜ転職が難しいのか、その理由を解説していきます。
管理職のポストが少なく、求人も少ない
転職市場全体を見てみると、管理職の募集求人が少ないことがわかります。
これは管理職を求める企業は、ヘッドハンティングで人材採用を行うケースが多いからです。
そもそも一般的な会社では管理職の人数が少なく、通常であれば管理職には在籍している既存社員を登用するケースが多いため、管理職を中途採用で迎えるケースは限られてしまうのです。
非公開求人のケースが多い
管理職求人は特定の転職エージェントや企業からのスカウトを通して募集されるケースが多く、一般的には公開されない「非公開求人」として扱われます。
これは管理職という「重要ポスト」の人材を募集していることが他社に知られることを嫌う企業側の事情にもよります。
企業の事情とは言え、転職活動者の立場からすれば情報収集が難しく、求人案件の有無すら調べるのに苦労することでしょう。
転職活動の時間が取りづらい
管理職ともなれば日々の業務も忙しく、転職活動に時間を割くことが難しいという事情があります。
特に管理職のポストを引き継げる人間がいなければ、退職の引き留めに遭うことも予想されます。
管理職のスキル判断が難しい
管理職の業務は多岐に渡ります。
スキルを可視化しにくく、選考において判断もしづらいため、書類選考に通過することも難しいのです。
書類通過のためにはスキルや実績を可視化し、採用担当者を納得させることが重要です。
管理職の転職のメリットとデメリット
次に管理職が転職するメリットとデメリットについてご紹介しましょう。
メリット
◇年収アップ、キャリアアップの可能性
転職によって待遇が良くなり、年収アップが見込める場合があります。
また、さらに上のポジションを目指せる企業が見つかれば、新しい環境でのキャリアアップも夢ではありません。
◇ヘッドハンティングで有利な転職条件を提示される可能性
管理職の転職では「ヘッドハンティング」も少なくありません。
実力が認められたことを意味するヘッドハンティングでは、好待遇、好条件で迎えられるケースが多く、有利な条件で転職できる可能性もあるでしょう。
◇活躍の場を広げ、マンネリ感を解消することができる可能性
転職によって他社の管理職に就くことで、新しい活躍の場を広げることも可能となります。
管理職として、新規事業に取り組むことも可能です。
デメリット
◇転職先の企業でのプレッシャー
管理職として転職した場合、好条件・好待遇に見合うだけの高い成果を出すことを期待されます。
その期待がプレッシャーとなり、自分自身に負荷がかかることも否めません。
◇管理職候補求人である可能性
管理職求人と言いつつも、中には「ゆくゆくは管理職のポジションへ」という管理職候補求人が出されていることもあります。
管理職として培ったスキルや実績があるにもかかわらず、管理職の候補者として扱われては今までの経験を活かせない可能性も否めません。
管理職候補者としての求人では、待遇や条件面も希望通りとはいかないので、求人の内容を注意してみましょう。
管理職が転職を成功させるポイント
転職が難しいとされる管理職の転職活動について、成功へのポイントをご紹介します。
転職の希望条件をはっきりさせる
管理職の転職では、現職の年収や肩書きを基準に考えてしまう傾向があります。
しかし、年収は業界や企業規模などによっても異なるうえ、評価基準や報酬、人事制度なども企業さまざまです。
転職先に対して求める条件ももちろんですが、妥協してもいい範囲も決めておきましょう。
経験・スキルを整理する
管理職に限ったことではありませんが、転職活動をする際は自身のキャリアの棚卸しを行いましょう。
そのうえで企業が転職者に求める経験・スキルと照らし合わせ、深掘りしておきましょう。
転職サイト、転職エージェントを活用する
転職成功のために、転職サイトや転職エージェントを活用することも考えてみましょう。
非公開求人での募集が多い管理職の転職においては、情報をどこから手に入れるかが重要です。
管理職の転職に強いサイトやエージェントを利用することで、管理職の転職のデメリットをカバーすることができるでしょう。
管理職の転職もチャレンジの価値あり！
管理職の転職には難しさもありますが、やりがいある仕事につき、自分の裁量でキャリアを構築できることも魅力です。
現職ではできない仕事をやりたい方、マンネリからの脱却やキャリアアップを目指したい方は、転職活動にチャレンジしてはいかがでしょうか。
管理職の転職を成功へと導くポイントを確認し、希望を叶える転職先を見つけましょう。