「逆質問」とは?
転職活動時、面接の場で面接官から
「最後に何か質問はありませんか?」
と聞かれた経験をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。
これが「逆質問」といわれるもので、その言葉の通り、面接の場で面接官から逆に質問を求められることをいいます。
この「逆質問」は質問の仕方や内容次第では企業へのアピールにもなります。
そこでこちらのページでは、面接官が逆質問をする理由や逆質問のメリット、デメリット、具体的な逆質問の例などをご紹介しましょう。
ぜひこの機会に、逆質問について練っておいてはいかがでしょうか。
面接官が逆質問を求める理由
面接官が逆質問をする理由はいくつかありますが、この逆質問の意図を理解し、自己アピールに役立てましょう。
以下に逆質問される理由をご紹介します。
自社への志望度や意欲を測るため
応募者が「企業研究を行っているか」、「自社に興味を持っているか」をチェックするためです。
応募企業のことをしっかり調べ、気になることをピックアップしておくことで逆質問に備えましょう。
コミュニケーション能力を確認するため
面接での質問は志望動機をはじめ、応募者の長所・短所、自己PRなど、ある程度予想がつくため応募者は準備をしたうえで面接に臨むことでしょう。
しかし、逆質問は話の展開が予想しにくいため、面接官にとっては応募者の判断力やコミュニケーション能力の確認に役立つのです。
社風や職務との相性を確かめるため
応募者が逆質問をしてくる事柄から、理念や社風、募集職種などと相性が合うかどうかを見極めるためです。
逆質問は応募者の本音が出やすいため、面接官は「企業に何を求めているのか」を知ることで相性チェックに役立てようとするのです。
応募者の不安や疑問点を解消するため
逆質問によって自社に対する疑問や不安を解消してもらい、志望度を上げたいと考えているからです。
逆質問のメリットとデメリット
次に「逆質問」によって応募者にもたらされるメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
◇面接の中でアピールできなかったことを、アピールするチャンス!
面接時の質疑応答内容によっては、自分のアピールポイントを伝えられないままになっているケースもあるでしょう。
逆質問によって、自分をアピールすることができます。
◇志望度の高さをアピールするチャンス!
企業研究をしたからこそできる逆質問を行うことで、志望度の高さをアピールすることができます。
◇応募企業に対する疑問点を確認するチャンス!
逆質問は応募者自身が気になっている点を確認するチャンスです。
企業の返答次第で応募者自身も自分に合う会社なのかどうかを見極めることができ、入社前のミスマッチ予防にもつながることでしょう。
デメリット
◆企業研究不足の露呈
企業ホームページネットで確認すればわかる、求人情報に書いてあるなど、質問内容が安易なものでは応募者の印象を悪くしてしまいます。
事前にしっかり調べた上で、疑問点や不明点などを質問しましょう。
◆空気を読めない、TPOをわきまえられない人認定
逆質問で「なんでもどうぞ」と言われても、応募者自身が気になっていたこと、知りたかったことでも、企業にとってネガティブ、ナイーブな話題となる質問は控えましょう。
例えば残業時間や有給消化率、離職率、給与・賞与面などは、確かに気になる部分ですが、面接の際に聞くべき内容ではありません。
◆コミュニケーション能力のマイナス評価
抽象的な質問や、面接官が理解できないような質問など、会話のキャッチボールができないような質問は応募者のコミュニケーション能力を疑われてしまいます。
面接の最後に評価を落とさないように、逆質問も具体的でわかりやすく伝えましょう。
逆質問の参考例
応募者自身がアピールしたいポイントによって、逆質問の内容は変わります。
さまざまな例文を紹介するので、企業研究や求人情報、自分の強みやアピールポイントに応じてアレンジしてみてはいかがでしょうか。
・御社は中途採用した人材にどのようなことを期待していらっしゃるのでしょうか?
・御社で管理職として活躍したいと思っています。どのような能力・スキルが求められるでしょうか?
・部内の人間関係が良好と伺いましたが、部署を超えて社員同士が交流できる機会はありますか?
・前職では日常業務の中で海外企業と英語でやり取りをしていました。英語力を活かす業務はあるでしょうか?
・前職では社内表彰があり、表彰されることがモチベーションアップにつながっていました。御社には、社員表彰制度はありますでしょうか?
・御社に採用されましたら、早く活躍し、貢献したいと考えています。今から身につけておいた方が良いこと、準備すべきこと、勉強すべきことなどはありますか?
・将来的には管理職としてマネジメントにも携わりたいと考えています。現在、私と同年代で役職についている方はいらっしゃいますか?
逆質問で自分を売り込もう!
逆質問は面接で自分をアピールする最後のチャンスです。
逆質問を求められた際に「大丈夫です」などと答えてしまうのは非常にもったいない。
ぜひ、面接の流れで伝えそびれてしまったことや、念押しで入社意欲や熱意を見せる機会として活用したいものです。
逆質問のメリット・デメリットを参考にし、好印象を残すことができる質問をいくつか用意しておきましょう。