自己紹介は面接の導入に多用される
簡単に自己紹介をお願いします
最初に、これまでの経歴を踏まえた自己紹介をお願いします
まずは〇分程度で自己紹介をしてください
など、転職活動における面接では、自己紹介が面接の導入に求められることが多々あります。
しかし、いざ自分について話そうとしても、「何を話せばいいの?」と悩んでしまう方も多いことでしょう。
当たり障りのない自己紹介では面接官の印象に残りませんし、自己紹介が上手くいかなかったために、その後の質疑応答でも自分を出せないまま終わってしまったというケースも。
そこでこちらのページでは、自己紹介のポイントや好ましい回答例をご紹介していきましょう。
転職活動中の方、面接の準備中の方は参考になさってください。
自己紹介と自己PRは違う
「自己紹介をしてください」と言われ、自己PRをしてしまったというのはよく聞く話です。
「自己紹介」と「自己PR」、よく似た言葉ですが両者が意味するものは違います。
自己紹介とは
応募企業に自分がどんな人間なのか、基本的な情報を知ってもらうために行うもので、面接の場では
・氏名(フルネーム)
・学歴
・職歴(業務内容)
などを面接官に正しく伝えることが必要とされます。
自己PRとは
一方の自己PRは、自分のアピールポイントを伝えるもので、
・長所
・性格
・特技
・経験
・経歴
・資格
など、自分の強みや興味を持ってもらえそうなポイントを伝えることが必要です。
自己紹介の構成をつかむ
面接官は求職者のコミュニケーション能力を確認しています。
自己紹介の構成をしっかりと押さえ、自信を持って伝えられる自己紹介を用意しておきましょう。
自己紹介の構成は以下のような要素を盛り込んで、流れよく伝えることが重要です。
◇挨拶(面接のお礼)
手短で良いので、面接に呼んでいただいたこと、時間を作ってもらったお礼を伝えます。
◇氏名(フルネーム)
面接官に自分がどこの誰なのか、何者なのかをしっかり伝えましょう。
氏名はフルネームできっちりと伝えてください。
◇プロフィール
学歴や職歴(現職・前職について社名や所属、職種など)を時系列で簡単に伝えられるようにしましょう。
この際に業務の内容や実績などを具体的にアピールできると、面接官から興味を持ってもらえるでしょう。
◇入社への意欲
最後に志望動機や企業のどこに興味を持ったのかなどを伝え、入社意欲を示しましょう。
◇結びの言葉
自分が企業に貢献できそうなポイント、入社して活躍したいという想いを伝え、結びにします。
自己紹介の回答例
次に、自己紹介の回答例をいくつか挙げてみましょう。
【営業職からさらにステップアップした営業職へ転職希望】
○○○〇〇と申します。
本日はお忙しい中、お時間を作っていただきありがとうございます。
○〇大学〇〇学部卒業後、新卒で株式会社×××に入社し、現在に至るまで6年間、法人営業職としてキャリアを積んで参りました。
現在は国内の上場企業を複数社担当しており、昨年は売上目標を140%達成により全社内表彰を受けております。
御社は海外事業への進出もされており、グローバルなフィールドが広がっていることに興味を持ちました。
営業職として培った経験とコミュニケーションスキルを活かし、御社で活躍していきたいと考えております。
どうぞ宜しくお願いいたします。
【営業事務職から経理事務職へ転職希望】
○○大学を卒業後、○○業界の株式会社×××で2年間、その後、△△株式会社で3年間、営業事務として実務経験を積んできましたが、経理にも興味を持ったことから独学で簿記2級の資格を取得しました。
今後は培った事務スキルと経理の知識を活かし、御社で経理事務として貢献していきたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
【幅広い人事業務から採用業務へ絞り込んだ人事業務へ転職希望】
私は○○○○と申します。
本日はお時間をいただきありがとうございます。
○○大学卒業後、○○株式会社に新卒入社し、人事部門4年間、人材採用、社会保険や労働保険に関する手続き、給与計算、その他庶務を担当してきました。
幅広く社内人事に関わる中で、採用業務にもっと深く取り組みたいと考えていたところ、御社が先進的な方法で社員採用に力を入れている記事を拝見し、大変魅力を感じて志望いたしました。
人事職で培ったスキル活かし、御社の採用に関わる業務を担当させていただきたいと思っております。
どうぞよろしくお願いします。
自己紹介は面接の流れを変える
面接の導入に行う自己紹介だからこそ、その出来、不出来で面接の内容が変わるといっても過言ではありません。
自己紹介の様子は面接官にとって求職者の第一印象です。
話す内容はもちろんのこと、表情や話し方にも注意して面接官から好印象を持ってもらえるように心がけましょう。
緊張しがちな方は面接前に自分が話しやすい流れの自己紹介文を作成し、口に出して練習したり、第三者に聞いてもらったりすると良いでしょう。
面接官に良い印象を持ってもらえれば、その後の質疑応答もスムーズに進むはずです。
何よりも求職者自身が気持ちよく自分をアピールできるように、自己紹介はポイントを押さえてしっかりと作成しましょう。