転職活動にはしっかりとした理由が必要

転職活動を考えている方は、しっかりとした転職理由をお持ちでしょうか。
その理由は、転職活動を乗り越えるだけの意欲を支える理由でしょうか。

周りが転職活動を始めていると聞いたから、なんとなく転職したい
環境を変えてみたいから転職しよう
転職を成功させた友人の話を聞いて、自分もやってみたくなって…

そのような動機から始まった場合、「転職すること」への意欲があっても、なぜ転職するのかが明確ではない場合、選考段階で落ちてしまうケースが大半です。

そもそも転職すべきかどうかで悩んでいる方は、ぜひ、こちらのページで悩み解消の糸口を見つけてください。

以下に

・転職活動の前に確認すべきこと
・まだ転職すべきではない方の特徴

をご紹介します。

転職活動の前に確認すべきこと

具体的な転職活動に入る前に、次のポイントを確認していきましょう。
1つでも戸惑うポイントがあるようでしたら、転職活動を行うタイミングではないのかもしれません。
転職活動前の確認ポイントをご自身に照らし合わせ、転職すべきタイミングかどうかを考えてみてはいかがでしょうか。

転職の理由と志望動機に一貫性があるか？

面接時に必ず聞かれる質問は「転職理由」と「志望動機」です。
どちらも転職者の意欲や転職の目的を知るために、面接官が確認したい質問であり、この回答が面接官の納得を得られるものでなければ、不採用となっても仕方がないものです。

転職の目的がないままに活動を始めた場合、面接を突破できるだけの明確な理由をしっかりと考える必要があります。
しっかりとした転職の理由があれば、志望動機もおのずと見えてくることでしょう。

転職によって叶えられるものなのか？

転職活動をしようと考えている時点で、何らかの理由により現在の状況、環境を変えようとしていることは間違いありません。
しかし、その理由は転職によってのみ、叶えられるものでしょうか。
転職以外のアクションを起こすことで叶えられるものであれば、「転職ありき」ではないのかもしれません。

安易に「転職」という活動を起こすのではなく、今一度、他の手段を考えてから転職活動をすべきかどうかを考えてみましょう。

転職後のイメージができているか？

転職後のイメージがないままに転職活動をしてしまうと、その場その場で流されてしまいがちです。
もし転職が決まって新生活に入っても、
「こんなはずじゃなかった。これなら転職しない方が良かった」
となってしまう可能性も。

年収、待遇、仕事へのやりがい、職場環境など、転職条件の優先順位は人によりますが、ご自身が優先したい条件を満たした場合のイメージや、妥協した場合もどこまでなら許せるかなど、イメージを掲げることで転職活動の方向性が定まってくるでしょう。

転職することでの自分の生活や働く姿がイメージできないのであれば、まだ転職活動を行うには準備が不足しているのかもしれません。

まだ転職すべきではない方の特徴

「転職」はご自身の問題であり、最終的に転職するかしないかはご自身やご家族間での決断になることでしょう。
しかし、転職は生活が一変する大きな決断になります。
「転職すべきか否か」と迷う方は、当然のことながら「転職成功」を目指すが故の悩みでしょう。

そこで、さまざまな転職事例を見てきた専門家の話から
「転職のタイミングは今ではないかも」
と思われる方のタイプについてまとめておきます。

ただし、「転職」を反対するわけでもなければ、「成功しない」と断言するわけでもありません。
むしろ転職への気持ちが強いのであれば、以下のタイプを反面教師として、転職活動に前向きに取り組まれるとよいでしょう。

転職条件が整理されていない

転職条件は人によってさまざまですが、いくつもある条件の中で優先付けがされていない、整理されていない方の場合、応募企業の提示条件の良いところばかりに惹かれて、目に映る魅力的な部分に流されてしまいがちです。
目移りするうちに「もっと条件の良い会社があるかも！」と、転職活動が長引いてしまうケースもあります。

転職条件の優先順位や、許容範囲を設定していない方ほど、応募企業のその場の提示内容に揺れてしまう点が見受けられるので、ご自身が求める条件をしっかりと決め、ブレない順位付けができてから転職活動をした方が良いでしょう。

転職理由が人間関係

残念ながら職場の人間関係でのトラブルは、どの企業においても、どの職場であっても起こり得ることです。
現職での人間関係が理由で転職しても、転職先で同じことが起こらないとは限りませんし、人間関係に悩むたびに転職するわけにはいかないでしょう。
人間関係のトラブルの原因や自分で解決できる点はないか、まずはそこを考えることが先決です。

仮に転職に踏み切ることにしても、人間関係のトラブルの原因やその背景などを考えることで、解決策やスルースキル、新しい人間関係の構築法などを自分なりに考え直すことがあなた自身に役立つはずです。

一時的な考えで転職しようとする

会社でのトラブル、不満などから「転職」を逃げ道にしてしまう方もいらっしゃいます。
感情の浮き沈み、マイナス、ネガティブな感情に流されて、転職活動を始めても上手くいくはずがありません。
しかも、転職活動中に現職企業で良いことがあれば、「やはり転職することは止めよう！」となる可能性も。

転職活動は飛びついて始めるものではありません。
一時的に転職を考えても、本気で転職する気があるのか、転職する意志が固いものなのかどうか、もう一度考え直してみましょう。

転職すべきか、自分と向き合う

転職を考える経緯は人によってさまざまですが、転職活動をスタートさせる前にしっかりと転職理由を考えましょう。
結果として転職せずに現職に踏みとどまった方がよいという結論になったとしても、現職でできることに目を向け、チャレンジしてみることで何かが変わるはずです。
転職は誰かに急かされて行うものでも、流されて行うものでもありません。
しっかりとした転職理由が伝えられるようになってから行動に移しましょう。