転職活動の履歴書
転職活動中の方に限らず、新卒採用時やアルバイトなどの就職活動時にも履歴書は不可欠です。
しかし、履歴書に書き慣れていないと、記入欄や項目を見て、どのように書けばよいのか戸惑ってしまうことも多いでしょう。
転職活動にスポットを当てた場合、転職の回数によっては学歴・職歴の欄が足りなくなるケースもあります。
そこで、
「学歴は最終学歴だけでいい?」
「中退している場合も書いた方がいい?」
「書ききれないから直近のものだけでもいい?」
などの疑問も解決すべく、こちらのページでは転職活動時の履歴書の中でも、「学歴」の書き方について着目して解説していきましょう。
履歴書のルール
「学歴」の書き方の前にまずは履歴書のルールを押さえておきましょう。
【年度】の書き方
学歴・職歴欄の1番左側の列に書くのが年度。
西暦か元号かで悩む方もいらっしゃいますが、履歴書全体で統一して書けばどちらでも問題ありません。
学歴・職歴欄以外に履歴書には年度を書く欄が多く存在しますので、履歴書を書く際にはあらかじめ西暦か元号かを決めて書き始めるようにしましょう。
なお、横書きの履歴書は漢数字ではなく、アラビア数字「12345」を使います。
ただし、学校名や会社名に数字が使われている場合
例:「○○第二高等学校」、「三川学園○○専門学校」、「株式会社五十川○○」
などの数字に関しては漢数字で書きましょう。
【正式名称】で書く
学校名や会社名は正式名称で書きます。
学校名だけでなく、学部や学科、専攻も書きましょう。
会社の場合は、行に余裕がある場合、業種や職務内容なども書くと職歴の詳細を伝えることができるでしょう。
ここで重要なのは、正式名称を記入することです。
【詐称】しない
当然のことながら、履歴書に嘘を書くことは止めましょう。
特に多いのが「学歴」ですが、うっかりのミスでも学歴詐称になる恐れがあります。
・中退した大学を卒業したことにした
・留年をごまかすために卒業年度を変えた
などは立派な学歴詐称です。
採用後に学歴詐称が判明すると、最悪の場合、解雇される可能性もあります。
解雇されなかったとしても、会社での信頼は失われ、居心地の悪い思いをすることにもなるでしょう。
嘘を書かないことはもちろんですが、記入ミスもないように提出前にきちんと確認しましょう。
学歴の書き方Q&A
学歴の記入に関する疑問に対して、Q&Aで解説していきます。
学歴はどこから書けばいい?
転職活動の場合は新卒時よりも職歴欄に書く内容が多くなるため、学歴欄は、高校卒業から書くのが一般的です。
学歴をどこから書くかは決まりがないうえ、転職活動の際は職歴が重視されるため、「高等学校(専修学校、高等専門学校)」の卒業年度からの記載で良いとされているのです。
卒業した学校名が変わってしまいました。正式名称で書くとは?
最近は統廃合の関係で学校名が変更になってしまったケースもあります。
このような場合は新旧両方の名前を書くのがベストです。
自分が入学、卒業した当時の学校名を記入し、その隣に現在の学校名を( )書きで補足すると良いでしょう。
なお、卒業後に廃校となり、学校そのものがなくなってしまった場合は、卒業当時の学校名だけ記入すれば良いでしょう。
高卒です。履歴書の学歴はどこから書けばいいでしょうか?
高卒の場合、もしくは高校中退の場合も、中学卒業から書くと良いでしょう。
留年(浪人、休学)しています。履歴書の学歴はどこから書けばいいでしょうか?
浪人、留年の場合は入学年と卒業年から判断できるため、改めて書く必要はありません。
ただし、休学の場合は入学年と卒業年の間の行に休学した理由と休学期間を記載しましょう。
休学期間を入れておかないと、留年と誤解される場合があります。
また、中退した場合は入学年の下に中途退学とその理由を書き加えましょう。
留学している場合は、どのように書けばいいでしょうか?
留学と言っても期間はさまざまですが、1年以上の留学は学歴とみなされるため、履歴書の学歴欄に書くことが可能です。
1年未満の場合は履歴書の自己欄や備考欄に記入するようにしましょう。
大学在籍時に経験した1年以上の留学の場合は、
大学入学年の欄と卒業年の欄の間に
・留学した国
・学校名
・留学期間
を書きましょう。
履歴書の学歴欄は調整可能
学校卒業後の経歴はさまざまです。
社歴が一社経験で長い人もいれば、転職回数が多い人、社会人経験が短い人もいます。
学歴をどこから書くかは明確な決まりはありませんが、学校卒業後の経歴に合わせて、学歴の書き始めを調整することで見やすく、わかりやすい履歴書を作成しましょう。
学歴を書く際の注意点は
・正式名称を書く(書き間違いをしない)
・詐称しない
・年月日を間違えない
です。
基本的なことではありますが、社会人としての知識とマナーが試されるのでぜひ、油断せずに押さえておきましょう。